ミツバチのコミュニケーション

ミツバチは周囲の状況認識のためだけでなく、互いにコミュニケーションをとるために感覚器官を使います。刺激を送ったり受け取ったりすることで、自分たちの巣のために最も効率的に働こうとします。特徴的な刺激の一つは、ミツバチの遺伝子に組み込まれたコロニー内におけるそれぞれのタスク開始「プログラム」を発動させる類のものです。

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フェロモン

 

女王バチが分泌するフェロモンは、巣を活動状態に維持します。必要に応じて新しい女王を育てたり、女王なしで巣の外へ出てしまった幼虫を巣へ引き戻したり、花蜜の採取量を増やすといった活動も、フェロモンによって引き起こすことができます。

一方、働きバチたちは危険を警告するフェロモンを分泌します。巣を守る攻撃態勢に入るサインとしてフェロモンを出したり、良い蜜源や、自然な香りのしない危険な水源や、巣門、新しい巣門への道筋、分峰のための着陸場所のマークにもフェロモンを使います。

巣房の中にいる幼虫も、フェロモンを分泌して働きバチたちに花粉の追加収集を促します。この幼虫が出すフェロモンにより、餌を与えるミツバチたちは幼虫の性別、状態、年齢を知ることができます。

ミツバチのダンス言語

ミツバチは、見つけた蜜源までの巣からの距離や方角情報を、ダンスのような動きによって仲間のミツバチへ知らせます。その蜜源の位置やタイプによって、ミツバチたちは異なる動き、異なるサイズの輪をツイストしたり回ったりして描いては伝えます。また、ダンス時間の長さは蜜源の量と距離によって変わり、蜜源スケールが微小な場合には、情報伝達自体を行いません。蜜源が巣から遠ければ遠いほど、ダンスの動き自体が少なく、テンポもゆっくりになります。外勤の働きバチたちは、1つのダンスだけを見てすぐに発動するのではなく、幾つかのダンスを見て初めて発動します。いわば、彼らは出来るだけ近い蜜源への情報ダンスを優先してそちらへ先に向かうという、効率良い動きをしようとするのです。蜜源への距離は音と電気刺激でも情報伝達されます。

方角もダンスで示されます。重力の方角と飛行方向がなす角度を、太陽の方角と蜜源の方角がなす角度に対応させています。例えば太陽の方角に花がある場合、巣の中で下から上に向かうダンスで表現しますが、太陽と花が巣の反対側にある場合、今度は上から下に向かうダンスをします。その他の方角は、巣から見た太陽の位置と蜜源の位置がなす角度の関係と同じく、垂直方向に向かって右左のどちらかに動くことで表します。ミツバチたちは、その他すべての蜜源情報をダンスを踊るミツバチの匂いや彼らが運んできた花蜜によって感知しています。

知ってた?
ミツバチは、ダンスによって情報を得た蜜源の花を、素晴らしい正確さで探し当てます。距離の誤差は最長でも150メートル、方角の誤差は角度にして15度以下です。ですが、小さな誤差が生じることは、実は現実的なのです。なぜなら植物は一般的に特定の一箇所のみではなく、広範囲にわたって生殖するからです。ミツバチのダンスはまた、どのタイミングで蜜源から蜜を取るべきかという情報もダンスで伝えます。蜜源の花がいつ蜜を分泌するのか、採蜜のためのベストタイミングを、彼らは知っているのです。

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