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ミツバチの群生コロニー

ミツバチの群生・コロニー

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ミツバチは群れでコロニーをなして住みます。コロニーとは、ミツバチたちの生命共同体社会。一つのコロニーに、越冬期間でも最低1万5千〜2万5千匹、夏季の活動期には6万匹以上が生息します。コロニーには、産卵繁殖能力を有する女王バチ1匹と産卵能力のないメスの働きバチ、 繁殖活動のためだけに働きバチに餌をもらって生きるオスバチや幼虫が住んでいます。

女王蜂

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女王バチはコロニーの中で唯一の産卵繁殖能力のある雌バチです。新女王が誕生すると、母親の旧女王バチは分蜂(ぶんぽう)と呼ばれる巣分けを行うため、通常女王バチは一つの巣に一匹です。女王バチは特殊なアロマのフェロモンを持ち、十分な量のフェロモンを分泌することで他のハチたちに女王の健康を知らせます。このフェロモンの十分な分泌は、すなわちその女王バチの巣では全てが通常通り、順調である、ということを意味するのです。

このフェロモン分泌の量が、女王バチの病気、老いもしくは死によって減ると、ミツバチたちは落ち着きを失い、早急に新しい女王を育てようとします。女王バチは王台と呼ばれる、巣房から下に垂れ下がるように大きい部屋に産まれた有精卵から生まれます。この有精卵から生まれる幼虫は特別たくさんの食事を与えられ、働きバチたちが分泌するローヤルゼリーを与えられます。王台への産卵から9日経過した幼虫は、フルサイズに育って巣房は覆われ、サナギとなって一週間を過ごします。この蛹化の後、十分に成長した女王は王台の蓋を噛みやぶり、這い出てきます。一つの巣に複数の女王バチが同時に生まれた場合、一番初めに生まれた女王バチが他の女王バチのサナギの王台を噛みやぶり、毒を刺して全て殺してしまいます。

コロニーの中で、女王バチのみが繁殖能力を持つため、女王の存在とそのオールラウンドな健康はコロニー全体にとって死活問題です。女王バチに託された仕事はとにかく卵を産み続けること。働きバチはそれ以外の全てをケアします。年老いた女王バチが弱ってくると、そのフェロモンの量から、働きバチたちはいつ新しい女王を育て始めるべきかを察知します。養蜂家が行う処置を頼りに、また一部は分蜂(ぶんぽう)行為の開始を目安に、女王バチの育生が開始することもあります。

女王は、交尾と分峰の期間にだけ、巣から飛び立ちます。女王が繁殖飛行に飛び立ち、他の巣から飛んできた雄バチと出会うと、そこで交尾します。交尾時に雄バチの生殖器は女王バチから抜けなくなり腹部が千切れるため、唯一の存在理由である交尾を終えると、雄バチは死を迎えます。受精した女王は巣に戻り、分峰時以外は巣を離れることはありません。女王は確保した精子を体内に溜め込み、それらを使って何年もに渡り産卵することができます。女王は雄バチの巣房には無精卵のみを産む一方、働きバチ及び女王バチの巣房にのみ有精卵を産みつけます。

雄バチ

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雄バチは、女王バチが雄バチ専用の巣房に産みつけた無精卵から生まれます。雄バチの成長期間は24日間で、寿命は1ヶ月から4ヶ月。腹部の形は鈍く、働きバチが持っているような鋭い針やその他の機能的なツールも持っていません。そのため彼らは、唯一の役目である女王バチとの交尾飛行に出る以外は巣の中で働きバチに餌をもらって悠々と過ごします。言い換えれば、雄バチの存在意義は繁殖のみであり、働きバチたちに遺伝子の半分を提供すること。英語で雄バチをドローンと言いますが、実はドローンとは「怠け者」という意味なのです。

雄バチが育つのは夏の間のみで、200〜500の雄バチが巣の中に生息します。夏が終わりに近づくと、働きバチたちは冬期の餌の消費を抑えるため雄バチに餌を与えなくなり巣の外に追い出してしまいます。

働きバチ

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働きバチは女王バチと同じく有精卵から生まれますが、彼らの卵が産みつけられる巣房は働きバチ専用の小さな部屋です。生まれてすぐは、働きバチも女王バチのようにローヤルゼリーを餌にもらえるのですが、幼虫期間の三日目からハチミツと花粉の混ざったものに切り替わります。女王バチの幼虫と働きバチの幼虫の成長発達が異なるのはこのためです。働きバチの生殖器はしぼんでいますが、その代わりに長い舌、後ろ足の花粉カゴや花粉ブラシ、ゼリー分泌線、唾液分泌腺、ワックス分泌線や巣全体を維持管理するための一生を通しての勤務スケジュールなど、あらゆる面において非常に機能的な発達がみられます。働きバチの成長期間は21日で寿命は35日から45日ほど。8月下旬に生まれる働きバチたちは冬の間体を寄せ合い、細かい羽ばたきで熱を出して巣内の気温を一定に保とうと蜂球を作って越冬するため、エネルギーを消耗しません。そのため彼らの寿命は複数月に及びます。

働きバチは最初の3週間を倉庫番や巣のお世話番として巣の中で過ごします。まず最初の数日間は、巣房を掃除し、卵に最適な室内気温を保つために働きます。次に、年が上の幼虫に数日餌をやり、その後若い幼虫に数日餌をやります。それらの仕事が終わると、働きバチはワックス分泌線からワックスを分泌し、巣房の上部までくまなくワックスで蓋をしていきます。更に、働きバチは巣内の女王バチと雄バチへの栄養補給も行います。内勤の仕事の後は4日間、働きバチは飛行出入り口である巣門で門番をしたり、花粉や蜜を探す外勤の仕事を次々に遂行します。

外勤バチの仕事は、花々のところへ飛んで行き、受粉活動を継続して行うことです。植物の繁殖、ひいてはミツバチの生存にとっても重要なこの受粉活動を行うと同時に、花蜜や花粉、プロポリスや水を集めます。この外勤の仕事は1〜2週間続き、この期間中のハチの飛行距離は約800キロと言われています。一回の飛行は最長でも巣から3キロ以内で、外勤の働きバチはこの飛行旅を羽がボロボロになって死に果てるまで続けます。

知ってた?
プロポリスの素になるのは木の芽などから採れる樹脂の混合物で、外勤の働きバチはこれを集め、後肢のカゴに入れて巣に持ち帰ります。巣にいる内勤の働きバチはそれらを、分泌した唾液の酵素やワックスと混ぜ合わせプロポリスを作ります。働きバチは顎部分ででこのプロポリスを上手に加工すると、巣内の隙間を埋めたり、密閉性を高めるために利用します。また、プロポリスは抗菌作用のある合成物質を含んでいるため、巣内部の無菌状態を保つために働きバチは巣内の表面にプロポリスを塗りつけて使います。余分な塗装用プロポリスは、巣枠の上部や縁の部分に貯蔵します。古代、人間はプロポリスの防腐作用をミイラ作りに役立てていたと考えられていますが、現代では医療目的で使われています。

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